2014年2月20日 木曜日
ハンス・セリエのストレス学説 中編
セリエさんは、身体におこる全身適応症候群
として3つの時期に分類しました
・警告反応期:ストレッサ―に対する警報を発し、ストレスに耐えるため、
身体の内部環境を急速に準備する緊急反応の時期。
・ショック相反・・・ストレッサ―のショックを受ける時期であり
自律神経バランスが乱れ筋緩・血圧低下・
体温低下・血液濃度の上昇・副腎皮質の縮小など
の減少が見られ、外部環境への適応が出来ない状態。
数分~1日程度持続する。
・反ショック相・・・ストレス適応反応が本格的に発動される時期。
視床下部 下垂体 副腎皮質から分泌される
ホルモンの働きにより、
苦痛・不安・緊張の緩和・神経伝達の活性化、
血圧・体温の上昇・筋緊張促進・血糖値の上昇・
副腎皮質の肥大、胸腺リンパ節の委縮が見られる。
・抵抗期:生体の自己防衛機制として、ストレッサ―への適応反応が
完成した時期で、持続的なストレッサ―とストレス耐性が拮抗
している安定した時期。しかし、この状態を維持するにはエネルギーが
必要でありエネルギーを消費しすぎて枯渇すると疲憊期に突入する。
しかし、疲憊期に入る前にストレッサ―が弱まるか、消えれば生体は
元に戻り健康を取り戻す。
・疲憊期:長期間にわたり継続するストレッサ―に生体が抵抗できなくなり、
段階的にストレッサ―に対する抵抗力(ストレス耐性)が衰えてくる。
疲憊期の初期には、心拍・血圧・血糖値・体温が低下する。
さらに疲憊状態が長期にわたって継続し、ストレッサ―が弱まる事が
無ければ、生体はさらに衰弱してくる。
人の心や体の働きは、複雑に絡み合っていいますが、
これらは脳が中心となって調節しています。
情動、内分泌、自律神経、免疫、運動、記憶、そのほかにも
たくさんの働きがありますが、生体がストレッサ―に曝されると、
これらの働きが影響を受けるという事です。
ストレッサ―に関する情報はすぐに脳に送られ、これまでの
経験・記憶・学習・さらに本能までも動員して、回避行動や身体の防衛反応など、
さまざまな対応の仕方で影響を和らげるのです。
長文 失礼します 後編へ続く
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